函館男声合唱団だより
合唱団 運営・連絡事項
パブリシティ
楽典
Faure Requiem
島指揮者より (旧)
2018年12月 1日 会報6
2018年11月 2日 会報5
2018年11月 6日 会報4
2018年10月 9日 会報3
2018年 9月 4日 会報2
2018年 6月19日 会報1
函館男声合唱団規約
規約細則
「フィンランド男声合唱団 ESMILA 函館公演」開催概要(案)について 2018年5月15日
「フィンランド男声合唱団 ESMILA 函館公演」開催概要(案)について
2018年5月15日 島 昌之
1 開催日時 2019年5月23日(木)18:30~20:30
2 会 場 函館市芸術ホール
3 主 催 北海道フィンランド協会(会長 井口光雄)
4 演奏曲目 未定(今後、ESMILAと協議をして決める)*極力、2019年定演曲を流用する。
5 ESMILA日程(案)
5月22日(水)午後~夕刻、本州より函館到着(夜、函館男声合唱団との交歓会)
5月23日(木)午後~夜間 リハーサル・演奏会
5月24日(金)函館→札幌
5月25日(土)札幌コンサートホール(キタラ大ホール)演奏会
6 函館公演収支予算
収入 会券販売 600枚×単価(※函館は1500円~1000円?札幌は2000円)
北海道フィンランド協会負担金・協賛金・函館市補助金
支出 会場使用料(ピアノ調律含む)・謝礼(ピアニスト・受付など)
弁当(出演者・手伝い)・宿泊費負担1泊分・市内交通費・交歓会負担分・その他
7 函館男声合唱団の協力について
団員の負担を極力少なくすし、会券の販売はノルマではなく協力とする。
会券料金は今後、実行委員会で協議し決定する。(※当団負担は30万円程度までとする)
(函館男声合唱団第14回定期演奏会予定:2019年3月31日を考慮)
交歓会の参加は希望者とする。
8 担当窓口 島+英語堪能団員1名 計2名
フィンランド男声合唱団 ESMILA 函館公演 開催趣意書(芸術ホールへの提出資料)
北欧フィンランドのエスポー市を本拠地とする 1979 年創立の男声合唱団 ESMILA は、 来年(2019)、創立 40 周年を迎えます。フィンランドはバルト三国とともに合唱レベルの高い国で ESMILA もその一つ、ほぼ 2 年ごとに海外へ演奏旅行を行っており、2009 年には 韓国を訪問して同国で最も歴史が古く、最高レベルにあるとされる「韓国男声合唱団」とジ ョイントコンサートを行いました。またこれまでに 2011 年コーンウォール(英国)、2013 年マルタ共和国、2015 年リーヴァ・デル・ガルダ(イタリア)で開催された国際合唱コン クールに参加し、それぞれ第 3 位、第 2 位、第 1 位を獲得しています。
日本=フィンランド修交 100 年にあたる来年2019年、ESMILA は文化使節として日 本公演を企画し、駐日フィンランド大使館を通じて、わが国で最もフィンランドとの友好の絆が強い北海道フィンランド協会に、同年5月23日から26日までの期間で、札幌市を含む道内 2 都市での 2 公演開催についての協力を要請してきました。
当協会ではそれに応えるべく、在札幌フィンランド名誉領事館(名誉領事 横山 清氏)と合同で、北海道、札幌市などに協力を要請し、まずフィンランドでもレベルの高い演奏会場として知られている札幌コンサートホール(大ホール)で、2019年5月25日(土)の公演を実現するために同ホールの優先受付を申請しました。その結果、同ホールの優先受 付審査委員会の審査を経て優先受付の対象事業と認められ、去る 3 月 16 日付で同ホールで の開催が内定した次第です。(同ホール内定通知書を添付)
当協会では、札幌開催準備と並行して、ESMILA が希望する日本の男声合唱団との交流を念頭に道内 2 ヶ所目の開催地について検討し、昨年、小樽で開催された「第7回全国男声 合唱フェスティバル」で活躍し、海外公演の実績のある函館男声合唱団(代表 上貞幸丕氏)に合同開催を呼び掛けました。その結果、同合唱団からご快諾をいただき、当協会、在札幌フィンランド名誉領事館、函館男声合唱団の3者を中心に実行委員会を結成して、実行委員会の主催、駐日フィンランド大使館、北海道等の後援で、2019年5月23日(木)夜、函館市芸術ホールでの開催を申請する次第です。
この2公演を通じて、札幌市や函館市など北海道の合唱愛好家をはじめ、多くの方々が北欧フィンランドの合唱に触れ得ることをもって、日本・フィンランド両国の修交100年記念とすることを強く願っております。
2018年4月1日 北海道フィンランド協会 会長 井口 光雄
2017年5月1日 会報第13号
2017年4月17日 会報第12号
2018年4月10日 第13回定期演奏会 前日リハーサル
当日スケジュール
2018年3月20日 会報第11号
2018年2月27日 会報第10号
2018年 1月16日 会報第9号
2017年6月13日 会報-3
2017年12月5日 会報第8号
函館男声合唱団会報(発行:幹事会/編集:石崎)
函館男声合唱団のみなさまへ
2017第8号 2017.12.5(火)
現在の幹事会が発足したのが今年6月1日でした。以来、12回の幹事会を開催しました。前年度幹事会からは9件の懸案事項を承り(6月13日付会報1号既報)、定例事項の対処と並行して、例えば「HP開設と管理」や「パート練習室の確保と練習の改善」「でんけんコンサート出演」「新井満氏と佐々木先生との関わり」など諸問題の解決にあたってきました。そして、残る懸案事項:⑤「会計年度変更に伴う諸問題」 ⑥「代表人選」に関わる「選考委」の在り方 ⑦「規約制定」の是非、については数度の協議を経て、ようやく来る1月9日の新年総会へ、当団の目的、新しい会計年度=活動年度、代表者、指揮者の選任方法など、一体的な提案ができる段階へ到りました。今号はこのことを含め今後の行事についてご案内いたします。
1.新年総会へ向けて「函館男声合唱団の新しい規約制定について」の事前説明会(石崎)
上記の趣旨で、今後の体制案、規約案、細則案について、新年総会までに熟読していただくために、以下の日程で全体会議を開催し、上貞代表から主として下記①を中心に概略の提案説明を行うことにいたしましたので、ご出席ください。
日時 平成29年12月17日(日)臨時練習に続き15:40~(30分程度)
会場 イマジンホテル(湯川)
資料 当日プリント配布
①「函館男声合唱団の新しい規約制定について」
②「函館男声合唱団運営規約(案)」
③「函館男声合唱団運営規約実施細則(案)」
2.熱帯植物園クリコン・練習・忘年会(矢野) *衣装・譜ばさみなど詳細は別紙配布予定
12月17日(日)
(1) 9:30~ 9:50 体操・発声(イマジンホテル、以下H))
(2) 9:50~10:20 練習(30分)・着替え・待機(H)
(3)10:30~11:00 本番(熱帯植物園)
(4)11:30~12:30 昼食(H)*コンサートから臨時練習まで出席者に弁当支給
(5)12:30~15:30 臨時練習(H) 全楽譜持参。
(6)15:40~16:10 全体会議 上記1のとおり。
(7)16:20~17:00 フリータイム(H)(入浴も可)
(8)17:00~19:30 忘年会(H)
(9)忘年会終了後、五稜郭本町方面へホテルのバス運行あり。
◎当日サンタの赤帽(昨年のもの)を持参ください。新しい方、無い方は支給しますから、
T2伊藤良美幹事(衣装)へ本日5日中に、申し出ください。
3.新年総会
年末は12月19日(火)の定期練習のあと休みに入り、新年は1月9日(火)の新年総会から活動開始です。ご予定ください。
日 時 1月9日(火)18:45~
会 場 八幡小学校音楽室
議 題 ①上記1の議題 ②活動報告 ③決算報告 ④監査報告
⑤繰越金の一般会計と特別会計への分割 ⑥活動計画 ⑦収支予算 ⑥その他
*上記1のとおり12月17日(日)の全体会議で議題①の資料を事前配布しますので、1月9日の総会時に持参ください。
4.1月14日(日)強化練習と新年会の日程
(1)強化練習
時 間 13:30~16:30
会 場 カトリック湯川幼稚園(函館市駒場町14-10)
駐車場 同所の駐車場は湯川教会の管理下にあり、借りられるか照会中。無許可は駐車禁止。
(2)新年会
時 間 17:30~19:30
会 場 田にし(函館市深堀町3-2。☎0138-53-7363)
会 費 3000円(飲み放題4000円のところ団補助1000円)
5.強化合宿と懇親会の日程(河野)
以下の要領で実施します。(詳細は別紙配布)
日時 2018年2月17日(土)11:00カトリック宮前町教会駐車場集合、
マイカーを同駐車場に置き専用バス乗車。会場にて昼食。練習。夕食。懇親会。宿泊。
同 2月18日(日)朝食。練習。昼食。14:00カトリック宮前町教会駐車場帰着。
会場 北海道立青少年体験活動支援施設ネイパル森(森町駒ヶ岳657-15。☎01374-5-2110)
会費 4000円(費用5000円のうち団補助1000円)
申込 1月9日(火)総会まで。別配付申込書にて各PM経由2T河野幹事まで。
6.3月4月の強化練習(島)
既配付の年間練習日程表で日程未定としていた強化練習を以下のとおり行います。
・3月18日(日)13:30~17:00 会場未定
・4月 8日(日)13:30~17:00 オルガニストの都合で変更ありえます。会場未定
7.2018第13回定演へのOB団員等の出演基準(石崎)
幹事会で協議の結果、選曲委員会で一定の出演基準を検討することになりました。すでに相談にのっている方がおられましたら、本日5日中に島指揮者まで状況をお知らせください。
2017年10月31日 会報第7号
函館男声合唱団会報 (発行 : 幹事会/編集 : 石崎)
函館男声合唱団のみなさまへ
2017第7号 2017.10.31(火)
今号は年間行事予定(新年総会決定済)の植物園コンサート関連行事(12/17)の具体化へ向け、提案内容を掲載します。
1.熱帯植物園コンサート・臨時練習・忘年会の具体化(案)―全体協議事項―(石崎)
幹事会で検討の結果、時間割・会費について以下のとおり提案します。
A.時間割(昨年同様)
平成29年12月17日(日)
(1) 9:30~ 9:50 体操・発声(イマジンホテル、以下H))
(2) 9:50~10:20 練習(30分)・着替え・待機(H)
(3)10:30~11:00 本番(熱帯植物園)
(4)11:30~12:30 昼食(H)*コンサートから臨時練習まで出席者に弁当支給
(5)12:30~15:30 臨時練習(H)
(6)15:30~17:00 フリータイム(H)(入浴も可)
(7)17:00~19:30 忘年会(H)
(8)忘年会終了後、五稜郭本町方面へホテルのバス運行あり。
B.忘年会費 4,500円
料理4,000円+飲み放題1,500円=5,500円(本人4,500円+団補助1,000円)
*団補助 昨年2000円→今年1000円(新年総会決定済)
C.幹事分担
・上貞:統括
・矢野:ホテル総合交渉、団員総合案内・参加集約、昼食手配、忘年会、帰路Hバス運行、
決算報告
・伊藤(喜):植物園対応
・島/濱田:コンサート対応、臨時練習対応
・高橋:臨時練習会場、忘年会進行
・伊藤(良):予算
・石崎:当日の全体進行
2.熱帯植物園コンサートの選曲(案)―全体協議事項―(島)
選曲委員会で選曲し幹事会の承認を得ましたので以下のとおり提案します。
(演奏曲)
指揮 濱田陽一 演奏予定曲
①雪(定期演奏会曲目「唱歌の四季」より)
②雪の降る街を(「グリークラブアルバム」より)
③アニーローリー(定期演奏会曲目)
④もみの木(「グリークラブアルバム」より)
指揮 島 昌之 演奏予定曲
①もろびとこぞりて クリスマスキャロル 編曲 佐々木 茂
②赤鼻のトナカイ 訳詞 新田宣夫 作曲 マークス 編曲 佐々木 茂
③きよしこの夜 作詞 由木 康 作曲 グルーバー グリークラブアルバム
④星のまちHakodate 作詞・作曲 新井 満 編曲 佐々木 茂
以上
2017年10月10日 会報第6号
函館男声合唱団会報 (発行 : 幹事会/編集 : 石崎)
函館男声合唱団のみなさまへ
2017第6号 2017.10.10(火)
当団上期の大きな事業、「2017でんけんコンサート」(10/7)は当団として4回目の出演でしたが、はじめて参加された団員のみなさまはどのような感想をお持ちでしょうか。過去の経験より1か月早い開催時期。2回の長時間強化練習を耐えてよく間に合わせた感があり、お互いの健闘を称えたいと思います。雨天で客足が鈍ったものの、北海道新聞の女性記者の「素晴らしかった!感激した。」の連発が印象的でした。この糧は定演充実に必ず生かされるものと思います。打ち上げも盛り上がりましたね。
1.定演の実行委員会
8月5日幹事会で次のように決定しています。皆様のご理解ご協力をお願いします。
◎は統括者。組織表の分担業務順に記載。
実行委員長(◎上貞)、
総務(◎石崎・盛・河野・濱田・小林)、 庶務(◎伊藤喜・石崎・盛・小林・伊藤良)
会計(◎伊藤良)、 演奏(◎島・指導者会議〈島・濱田・伊藤喜・石崎〉)
会場(◎高橋・坂井)、 打ち上げ(◎矢野・伊藤喜・河野・谷村・高橋)
2.定演の実行予算 9月30日の幹事会で決定しました。以下は概要です。金額単位千円。
(1)収入 1,046
(入場券団員負担@\1000×15枚×34その他の入場券販売@1000×300枚、楽譜本人負担96、広告70、DVD販売40、を含む) ❋入場券= 前売@\1000-、当日売@\1200-
(2)支出 1,025
(出演謝礼225、楽譜購入187、演奏・リハ会場費178、印刷101、DVD制作70、オルガン借用・運搬60、昼食等雑費60、打ち上げ補助40、強化練習費35、写真撮影15、編曲料10、通信費10、を含む)
(3)収支差額 (1)-(2) = 21
3.定期練習会場 今年10月~来年3月までの会場が次のように確定しました。
①下記以外 八幡小学校(視聴覚室+音楽室)
②1月30日(火) 八幡小学校(音楽室のみ)
③3月27日(火) 昭和小学校(音楽室)
❋11月以降の日程詳細は別紙「練習日程 改定4」のとおり。
2017年9月5日 会報第5号
2017年7月8日 会報第4号
函館男声合唱団会報(発行:幹事会/編集:石崎)
函館男声合唱団のみなさまへ
2017第4号 2017.7.18(火)
1.第13回定期演奏会(2018/4/22)「Ⅱステージ」の選曲について
【覚書】4 団の練習計画・演奏会・行事などについては幹事会がその都度団員に計画を提案し、同意を得て進める。演奏曲目・指揮者についても幹事会が提案し、団員が決定する。
1)選曲経緯(上貞)
保留としていたⅡステージについて、選曲委員会(代表・指揮者・PT)および幹事会を開催し、総合的に勘案した結果、以下の提案へ到ったのでご承認ください。
2)選曲提案内容(濱田)
Ⅱステージの曲目について・・・予想されるテーマ「男声合唱愛唱曲」
◆日本民謡
斎太郎節 最上川舟歌 (うち一曲)
◆アイルランドの民謡
埴生の宿 アイルランドの子守歌 Irish Blessing など、3曲程度
◆唱歌の四季(三善晃編曲)全曲を予定
①朧月夜 ②茶摘 ③紅葉 ④雪 ⑤夕焼小焼
*Ⅰステージ:「海鳥の詩」(14分)、Ⅲステージ:フォーレ「レクイエム」(35分)、休憩(15分)、アンコール:カッチーニ「アヴェ・マリア」(4分)、 計(90分) 以上は6月27日全体協議で決定済(但し、一部詳細未定)。
2.でんけんコンサートの日程について(伊藤喜)
その後、指導者会議からの提言(当初10月6日リハ日の変更)等と先方の都合を合わせて総合調整の結果、大枠として以下のとおりまとまりましたので、全体協議に付したくご承認ください。
なお、日程・衣装等の詳細については指導者会議に、慰労会詳細はでんけん統括幹事(伊藤喜)と交流会担当幹事(矢野)にご一任ください。
・リ ハ 10月6日(金)→10月3日(火)18:30~21:00
カトリック元町教会(横のマリア会館から入館)
・本 番 10月7日(土)11:00~15:15(予定) カトリック元町教会
・慰労会 10月7日(土)演奏終了後。益金から@1000円補助。ソリスト等招待。
以上
2017年7月4日 会報第3号
函館男声合唱団会報(発行:幹事会/編集:石崎)
函館男声合唱団のみなさまへ
2017第3号 2017.7.4(火)
7月1日(土)に幹事会を開催し諸課題について検討いたしました。本号は全員に関わる協議事項や報告事項 を中心にお伝えします。
1.定期練習日の時間区分の見直し〈全体協議事項〉(島) 毎回、都合による短時間遅刻団員がおられることについて、指導者会議と幹事会で検討の結果、学校開放
事業の許容範囲内で、以下のように調整して対応したいと考えますのでご承認ください。
(案)
(1) 練習時間の変更
18:30~20:45を 18:45(18:30)~20:50へ
(2) 練習時間の内訳 18:30~18:45(15分間)会場設営(担当パート集合) 等
18:45~19:00(15分間)体操・発声練習 *現行20分間 19:00~19:50(50分間)前半練習 19:50~20:00(10分間)連絡及び休憩 *現行15分間 20:00~20:50(50分間)後半練習
(3)実施 7月11日(火)から。
なお、前半と後半の練習は島・濱田指揮者が交互に行うことを基本とする。 また、各種演奏会対応のために、時間配分や前半後半の練習などを変更することもある。
2.強化合宿の日程・会場〈全体協議事項〉(河野)
先に「定演の日程(4/22)からより効果的として2月実施」を承認いただいていましたが、このほど以下の とおり具体化しましたので、ご承認ください。
(案) 平成30年2月17日(土)~18日(日)「ネイパルもり」にて。要領は昨年に準ずる。
3.年間活動計画表〈報告事項〉(石崎)
幹事会で検討の結果、別紙「函館男声合唱団(練習日程)」表のとおり決定しましたのでご了承ください。
なお、この中で、8月1日(火)と12月26日(火)は「休み」、12月17日(日)は熱帯植物園C 出演+強化練習+忘年会、1月9日(火)は総会のみ、1月14日(日)は強化練習(13:30-17:00)+新年 会(18:00-)としております。
4.パート内庶務事項の担務〈報告事項〉(石崎)
先に承認を受けた「指導体制と運営体制」(分掌)に関し、サブ・マネージャ―設置の有無に確認質問が ありました。上貞代表から「PMの負担は決して軽くはないが、一方、団員にはできるだけ練習に専念で きる落ち着いた環境づくりも心掛けなければなりません。」との表明があり、幹事会で検討の結果「P内 をどう運営するかが大切。当面、設置せずに臨時的にP内協力を得て対応していくこととし、根本的に運 営体制をどうするかの大枠の議論の中で反省を含めて検討すること」としました。PMの業務輻輳の折に はP内で手助けをお願いすることもありますので、その節はよろしくお願いいたします。
5.平成29年入団登録〈報告事項〉(石崎)
当団では、毎年度ごとに改めて入団登録票の提出と年会費の納入を経て団員登録が完了する仕組みとして おりますが、平成29年については混乱があり年会費の納入のみとして入団登録票の集約が失念されてい ました。すでに年会費が納入されている実情から、平成29年に限り、別紙団員名簿の確認と誕生月日(団 員通信箋で慶事報告のため)の届け出をもって登録に代えることにしましたのでご了承ください。
7月11日(火)までに団員名簿に誕生月日を記入し、修正や追加事項もあれば訂正等して石崎へご返 却ください。 例:昭和17年11月28日生まれ → 11/28
6.新入団員(見学者)の受け入れ体制〈報告事項〉(小林)
これまでも失礼のないように心がけて参りましたが、新体制メンバーで以下のように連携して対応して参
りますので、団員増へ向けてご協力のほどお願いいたします。
2017年6月27日 会報第2号
函館男声合唱団のみなさまへ
2017第2号 2017.6.27(火)
先週20日に幹事会が開催され、来年の第13回定期演奏会について審議決定しましたので、本号は、このことについて、全体会議のために幹事会提案内容をご提示します。
○ 第13回定期演奏会の選曲について(全体協議)
(1)経緯(上貞)
2回の選曲委員会と6月20日の幹事会の議を経て、以下のようにご提案いたしますので、ご承認ください。
(2)選曲提案内容(島)
日時 2018年4月22日(日)開演 午後2時
会場 函館市芸術ホール
Ⅰ 男声合唱組曲「海鳥の詩」 作詩 更科源蔵 作曲 廣瀬量平
①「オロロン鳥」 4’01” 指 揮 島 昌之
②「エトピリカ」 2’24” ピアノ 堀川真智子
③「海鵜」 3’50”
④「北の海鳥」 3’26”
〈演奏時間計 約14分〉
Ⅱ 「歌い継ぎたい愛唱曲(仮称)」 指 揮 濱田陽一
ピアノの有無 未定
グリークラブアルバムなどにある親しみやすい愛唱曲や比較的新しい作曲家による男声合唱の名曲から選曲予定 *具体的曲名は追って提案します。
〈演奏時間計 約20分〉
【休 憩】 〈15分〉
Ⅲ 「フォーレ レクイエム」 作曲 G.フォーレ 編曲 吉岡弘行
①「Introit-Kyrie」 男声合唱 6’18” 指 揮 島 昌之
②「Offertorium」 男声合唱 7’07” ピアノ 堀川真智子
③「Sanctus」 男声合唱 3’03” (※オルガン )
④「Pie Jesu」 ソプラノソロ 3’07”
⑤「Agnus Dei」 男声合唱 5’23”
⑥「Libera me」 男声合唱 4’52”
⑦「In Paradisum」 男声合唱+ソプラノソロ 3’55”
合唱 男声合唱+ソプラノソロ(バリトンソロ部分はパートソロ予定)
ソリスト 未定
伴奏 ピアノ(オルガンの伴奏も今後検討)
〈演奏時間計 約35分〉
Ⅳ アンコール「カッチーニ アヴェ マリア」
ピアノ伴奏+フルート 〈演奏時間 3‘50“〉
演奏合計時間 約73分(曲間、休憩を含め約90分)
以上
2017年6月13日 会報
北海道新聞 みなみ風 2017年10月5日
函館新聞 2017年10月10日
北海道新聞 2017年10月12日
北海道新聞 2017年12月18日
音階
Tones(音名)
音程
和音
ラテン語発音上の注意(1)
1.母音
ラテン語の母音は次の5種類。
綴字 発音
A [a] 舌を後に引くことなく平らに、そして響きを前に
O [ɔ] 口先のみならず喉もいっそう開く
U [u] 唇を十分前にだした構音
E [ɛ] [エ]よりも僅かに開口、明るさを失わない
I [i] きつく噛み締めない口形で
・歌うように発音すること
・口を充分動かして構音すること
2.注意すべき子音
暗母音 音色が暗、響きが後
明母音 音色が明、響きが前
}
}
ラテン語発音上の注意(2)
1 ラテン語のアクセントについて
(1)ラテン語はピッチアクセント(高低アクセント)であり、ストレスアクセント(強弱アクセント)ではない。
※日本語も基本的にはピッチアクセントである。
英語・ドイツ語はストレスアクセント。
(2)アクセントの位置
ラテン語は音節の数によって次の二つに分けられる
①単音節語:それだけで独立した意味を有するもの「et Rex me」
②複音節語:二つ以上の音節からなる言葉 「Deus Domine Requiem」
【注意点】
(ア)語尾には決して主要アクセントがこない
(イ)主要アクセントは語尾前あるいはその直前
・スポンデ語:語尾より2音節前にアクセントがある語(Deus)
・ダクティル語:語尾より3音節前にアクセントがある語(Domine Requiem)
2 楽譜のハイフンについて
ハイフン(-):ハイフンは一つの単語として歌うための記号。分けて歌わない。
De-us Do-mi-ne Re-qui-em
3 注意を要する発音
(1)「U」:唇と歯の間に空間ができる程度に唇を前に脱して構音する。
日本語「ウ」が無声化されることもあるために、ラテン語「U」をも無声化して発音してしまうことがあるが、注意して矯正されなければならない。
(例)日本語 薬→KSURI(KUSURI) 桜→SAKRA(SAKURA)
(2)「S」:「母音に挟まれたS」は軽く和らげられ「z」と発音される。それ以外は「s」
ただし「z」であって「dz」ではない。
(例)「鈴木:suzuki 頭突き:dzutuki」
「Kyrie eleison」:教会式では教会の伝統が強く影響され「エレイゾン」と濁らずに、
「エレイソン」と発音することが多い。
(3)後続母音の明暗によって発音が変化するもの(別紙)
①C、G ②SC ③XC ④CC ⑤TI
4 ラテン語のリエゾンについて:ラテン語はリエゾンしない。
「Hosanna in excelsis」:「オザンナ イン エクシェルシス」○
「Hosanna in excelsis」:「オザンナ イン ネクシェルシス」×
5 「レクイエム」について
我が国では、「レクイエム」のことを俗に「鎮魂曲」とか「鎮魂ミサ」と呼ぶが、教理的には誤りである。なぜならレクイエムは死者に対する罰を軽くしてくれるように神に祈る ものであり、死者の魂を鎮めるものではないから。
6 あわれみの賛歌(Kyrie)について
「あわれみの賛歌」とは、あわれみ豊かな神に対する賛美の歌であり、「罪人があわれみを乞う歌」ではない。
2017年7月18日(島)
Requiem aeternam dona eis Domine:(主よ、彼らに永遠の安息を与え給え)
安息を 永遠の 与え給え 彼らに 主よ
et lux perpetua luceat eis. (そして無限の光で彼らを照らし給え)
そして 光が 無限の 照るように 彼らに
Te decet hymnus, Deus in Sion;(神よ、シオンではあなたにふさわしい讃歌が捧げられ)
あなたに ふさわしい 讃歌が 神よ では シオン
et tibi reddetur votum in Jerusalem,(エルサレムではあなたへの誓いが果たされる)
そして あなたに 果たされる 誓約が では エルサレム
Exaudi orationem meam,(私の祈りを聴き届け給え)
聴き届け給え 祈りを 私の
ad te omnis caro veniet.(すべての肉体=死者はあなたの許に帰るだろう)
に あなた 全ての 肉は 帰るだろう
Kyrie, eleison.(主よ、憐れみ給え)
主よ 憐れみ給え
Christe, eleison. (キリストよ、憐れみ給え)
キリストよ 憐れみ給え
O Domine Jesu Christe, Rex gloriae,(おお、主イエス・キリストよ、栄光の王よ)
おお 主なる イエス キリストよ 王よ 栄光の
libera animas defunctorum de poenis inferni(死者の魂を地獄の責めから解き放し給え)
解き放つ 魂 死んだ ~から 刑罰 地獄
et de profundo lacu, de ore leonis,(深い淵から、ライオンの口から解き放し給え)
そして ~から 深い 沼 ~から 口 ライオンの
ne absorbeat tartarus,(奈落の底に引きずり込まれないように)
(否定) 吸う=引きずりこむ 奈落の底
ne cadant in obscurum.(暗闇に落ちることのないように)
(否定) 落ちる ~に 暗闇
Hostias et preces tibi, Domine,laudis offerimus(主よ、生贄と祈りと賛美をあなたに捧げます)
いけにえ と 祈り あなたに 主よ 賛美 捧げる
tu suscipe pro animabus illis quarum hodie memoriam facimus;
あなた 受け入れる ~のために 魂 彼の この 日 記念、追悼 挙行する
(神よ、今日、追悼する彼の魂のために受け入れ給え)
Fac eas Domine de morte transire ad vitam,(主よ、彼らを死から生へと越えさせ給え)
行う それらを 主よ ~から 死 越える ~へ 生
Quam olim Abrahae promisisti et semini ejus.(その昔アブラハムとその子孫に約束したように)
~のように 昔 アブラハム 約束する と 子孫 彼の
Amen.(アーメン=そのとおり)
Sanctus, Sanctus, (聖なるかな、・・・・)
聖なるかな 聖なるかな
Sanctus Dominus, Deus Sabaoth.(聖なるかな、万軍の神なる主)
聖なるかな 主 神 万軍の
Pleni sunt caeli et terra gloria tua.(あなたの栄光は天地に満ちている)
満ちて ~である 天 と 地 栄光 あなたの
hosanna in excelsis.(いと高き所にオサンナ)
オサンナ ~に 突出している(所) * オサンナはヘブライ語で「救いたまえ」の意。
Pie Jesu, Domine, dona eis requiem;(主よ、慈悲深いイエスよ、彼らに安息を与え給え)
慈悲深い イエス 主 与える かれらに=死者に 安息を
Dona eis sempiternam requiem(彼らに永遠の安息を与え給え)
与える かれらに 常に=永遠の 安息を
Agnus Dei, qui tollis peccata mundi,(神の子羊、世界中の罪を取り除かれる主よ)
小羊よ 神の あなたは 取り除く 罪を 世界の
dona eis requiem.(彼らに安息を与え給え)
与え給え 彼らに 安息を
dona eis requiem, sempiternam requiem. (彼らに安息を与え給え、永遠の安息を)
与え給え 彼らに 安息を 恒常永遠の 安息を
Lux aeterna luceat eis, Domine:(主よ、永遠の光で彼らを照らし給え)
光が 永遠の 照るように 彼らに 主よ
Cum sanctis tuis in aeternum, (永遠に、主の聖者たちとともに)
と共に 聖者たち あなたの ~に 永遠
quia pius es. (なぜなら、あなたは慈悲深い方だから)
なぜなら 慈悲深い あなたは
Requiem aeternam dona eis Domine,(主よ、彼らに永遠の安息を与え給え)
安息を 永遠の 与え給え 彼らに 主よ
et lux perpetua luceat eis. (そして無限の光で彼らを照らし給え)
そして 光が 無限の 照るように 彼らに
Libera me, Domine, de morte aeterna(主よ、私を永遠の死から解き放ち給え)
解き放ち給え 私を 主よ ~から 死 永遠の
in die illa tremenda, in die illa(この恐ろしい日に、この日に)
~に 日 この 恐ろしい ~に 日 この
Quando caeli movendi sunt et terra.(この日、天地は揺れ動く)
(関係代名詞=この日) 天 揺れ動く である と 地
Dum veneris judicare saeculum per ignem.(主がこの世を火で裁きに来られる間)
~の間 来る 裁きに この世を ~で 火
Tremens factus sum ego et timeo,(私は震え怯えるでしょう)
震える 行う ~である 私は そして 怯える
dum discussio venerit atque ventura ira.(来るべき裁きのとき、来るべき怒りのときには)
~の間 裁く、糾弾する 来るべき 更に 来るべき 怒り
Dies illa, dies irae(この日こそ怒りの日)
日 この 日 怒り
calamitatis et miseriae,(災いと哀れな日)
災い、被害 ~と 惨めな、哀れな
dies illa, dies magna et amara Valde.(この日こそ大いなる苦しみの日)
日 この 日 大きな そして 苦しい 大変な
Requiem aeternam dona eis, Domine, (主よ、彼らに永遠の安息を与え給え)
安息を 永遠の 与え給え 彼らに 主よ
et lux perpetua luceat eis(そして無限の光で彼らを照らし給え)
そして 光が 無限の 照るように 彼らに
Libera me, Domine. (主よ、私を解き放ち給え)
解き放ち給え 私を 主よ
In Paradisum deducant Angeli:(天使らがあなたを楽園へ連れていくように)
~に 楽園 連れ去る 天使
in tuo adventu suscipiant te Martyres.(殉教者たちがあなたを出迎えるように)
~に あなた 向かう 迎える あなたを 殉教者たち
et perducant te,(そして、あなたを導くように)
そして 導く あなたを
in civitatem sanctam Jerusalem.(聖なる都市エルサレムへ)
~に 都市 聖なる エルサレム
Chorus Angelorum te suscipiat,(天使達の合唱があなたを迎え)
合唱 天使達 あなたを 迎える
et cum Lazaro quondam paupere(かつて貧しかったラザロとともに)
そして 共に ラザロ 以前の 貧しい
aeternam habeas requiem.(あなたは永遠の安息を得るでしょう)
永遠の 得る、持つ 安息
2017年7月25日 函館男声合唱団資料(石崎・島)
男声合唱のためのカンタータ「土の歌」用語解説
1 16頁 Temmpo di marcia (テンポ ディ マルチャ) 行進曲の早さで
2 27頁 lunga(ルンガ) かなり長く伸ばす
3 28頁 secco(セッコ) 鋭く音を切って
4 29頁 Mesto(メスト) 悲しげに、寂しげに
5 31頁 mosso(モッソ)“動く”という動詞「muovere(ムオヴエーレ)」から生
まれた。静止していない状態。動きが伴った状態。
meno mosso(メノ モッソ) 動きがより少なめに
piu mosso(ピュー モッソ) より一層動きを持った状態で
6 33頁 allargando(アラルガンド) クレッシェンドしつつ速度を落とす
(だんだんゆったりと、幅を広げていく)
7 35頁 pochiss. rit.(ポチッシモ リタルダンド) 徐々に少しだけ遅く
8 36頁 lunghissimo(ルンギッシモ) 超長く、lunga(ルンガ)より長く
9 37頁 Scherzando(スケルツァンド) おどけて、戯れるように
10 46頁 tempestoso(テンペストーソ)激しく荒々しい、嵐のような、荒れ狂う
11 49頁 una corda(ウナ コルダ) 一弦、ピアノの左の弱音ペダルを踏む
12 50頁 tre corde(トレ コルデ) 三弦で(弱音ペダルを離す)
13 52頁 Pesante(ペザンテ) 重々しく、重苦しい
14 52頁 energico(エネルジコ) 力強く、元気に、精力的な
15 56頁 espressivamente(エスプレッシヴァメンテ) 表情豊かに、感情を込めて
16 63頁 Calmando(カルマンド) 静かに
17 65頁 Religioso(レリジョーソ) 厳粛に、敬虔に、元は「宗教の」の意味
18 65頁 recitando(レチタンド) 朗唱するように、称えるように
19 68頁 TempoⅡ(テンポ セコンド) 2番目に指定されたテンポで
20 70頁 Maestoso(マエストーソ) 荘厳に(重々しく厳かなこと)、堂々とした
21 71頁 Grandioso(グランディオーソ) 壮大に(規模が大きくて立派なこと)
(壮大な景色や建造物をイメージして歌ってみる)
第四楽章【もぐらもち】について
「もぐらもち」とは、新潟県の方言で「もぐら」のこと。大木敦夫の次女、宮田毬栄さんは「忘れられた詩人の伝記」の中で次のように言っている。
第四楽章「もぐらもち」は詩集『失意の虹』の「あとがき」に自身を「戦後、私は現代日本詩壇の奔流の目まぐるしさにあきれてしまって、土の中にひそむもぐらもちとなった」と書いた「老もぐらもち」の父と重なって私には見える。
2016年8月16日(島)
男声合唱のためのカンタータ「土の歌」曲目解説
この作品は早稲田大学グリークラブの依頼を受けて、混声合唱とピアノのためのカンタータ「土の歌」を男声合唱のために編曲したものである。初演は2008年11月30日東京厚生年金会館大ホール、同グリークラブ第56回定期演奏会で行われた。
当日のプログラムに、私は次のような言葉を記した。
「土の歌」を男声に編曲して欲しいという声は、もう40年以上も前から私に寄せられていた。しかし、この作品の男声版なるものを想像しようとすると、たちまち原曲の混声の響きが頭いっぱい鳴りはじめてしまい、それを押し切ってまで編曲作業を進める気にはなれなかった。つまり冷却期間としての時の流れが、どうしても必要だったのだ。その意味で、このたびの早大グリーの依頼は、まことに時機を得たものだと言える。……
「土の歌」(カワイ出版)から引用
この作品は昭和37年(1962年)日本ビクターの委嘱で作曲した。作詞の大木敦夫さんはビクター専属の詩人で、テーマの「土」はその年の宮中の歌会始めの御題であるところによったものである。当初は小沢征爾さんの指揮でN響と東混とでレコーディングする予定であったのだが、丁度この曲を作曲している頃に小沢さんとN響とが不仲になってしまい、ついには一緒に演奏することが不可能になってしまった。そこで岩城宏之さんの御好意により、かわりに指揮をしていただき、やっとN響、東混で録音することが出来たのであった。その時使用した版のオーケストラは3管編成であり、コーラスはディヴィジが多く、また音も高かった。そこでピアノ伴奏のかたちで出版するにあたり、ディヴィジをなるべく控え、「農夫と土」「祖国の土」「天地の怒り」の3曲は短2度以下に、「大地讃頌」は減3度下に移調した。その後これに数回かなりの改訂の手を加えて、カワイ出版から改訂新版として出版した。(中略)
詩人の大木敦夫さんは先年(昭和52年・1977年)亡くなられたが、クリスチャンでいかにも詩人らしい人だった。この作品の打ち合わせの時も、いつも変わらぬポロシャツ姿でふらりとビクターに出掛けてこられたのがまぶたに浮かんでくる。そして自作の詩をわれわれに読んで聞かせたり説明を加えたり…。クリスチャンである詩人が「おお神よ…」などと朗読すると、不思議に新鮮な魅力ある響きとして言葉が活きてくるので驚いたものだ。「天地の怒り」の終わりの方で「…時計台がくずれる…」という箇所があるが、大木さんの説明では「時計台」は街の心臓であり、それが停止するというようなイメージで書いたのだとのことだった。身振り手振りと感情のこもった声で「時計台がくずれる…」とやられると、本当にそんな気がしてくるから素晴らしいものだ。
「佐藤眞作品集」(ビクターエンタテイメント株式会社)から引用
男声合唱のためのカンタータ「土の歌」曲目解説2 各楽章
第一楽章「農夫と土」
「人みなの命の糧」である土。その土と、朝星を見て働きに出、夕星を見て働きをやめ、勤勉に素朴に向き合う農夫。毎年繰り返される自然の営み。農夫の土に対する愛情、そしてその努力のむくわれるであろうことの希望と夢が歌われている。
第二楽章「祖国の土」
第一楽章とはがらりと変わり、大地に生きる安心感、愛する祖国の大地と戯れる喜びが力強い行進曲のリズムに乗って歌われる。途中で、戦争中のシンボルである「桜」「菊」という言葉が顔を出し、「しかし溝にははまるまい」との言葉が出てくる。最後に「祖国の土を護ろう」と祖国の土に対する愛を歌いあげて曲を終える。
第三楽章「死の灰」
原爆を作り出したのは現代科学の恥であり、そういう科学を生んだ文明の不安、その文明を作り出した人知の愚かさが告発される。すべて原爆の犠牲者の声に聞こえる。天使となった女性、地下に埋もれたままの男性のうめき。
第四楽章「もぐらもち」
「もぐらもち」は詩人・大木敦夫自身である。戦争に協力した知識人たちは沈黙している。地下に身をひそめ、日の下に出ようとしない「もぐらもち」。大木敦夫は戦後の詩壇における自分を「もぐらもち」と呼んでいる。知識人を含め、戦争責任者すべてのあさましい姿を歌っている。
第五楽章「天地の怒り」
雷、稲妻、嵐、雨、洪水、火山爆発、溶岩の流れ、地震、火事。天から地の中から自然の怒り。自然災害の前に人はなすすべがない。地の上にかぶさっていた人間悪。人工物はすべて倒れ、町は荒れ狂う。「天地の怒り」は人間への神の怒りか。
第六楽章「地上の祈り」
「美しい山河、美しい花を見て、大地の意(こころ)を信じよう…」澄み切った心が表現される。悪しき人為の果てにある、天意にそむく「戦争の狂気を鎮めたまえ。」ひたすらな祈りの向こうに、栄光と平和を見る。
第七楽章「大地讃頌」
祈りによって許された人々に、大地は母として現れる。「平和な大地、静かな大地。恩寵ゆたかな母なる大地をほめたたえよ。」大地に生きる人間の讃歌。
男声合唱のためのカンタータ「土の歌」曲目解説3 作曲家 作詞家
作曲家「佐藤 眞」(さとう しん)
1938年(昭和13年)8月24日、茨城県水戸市に生まれる。下総皖一、池内友次郎に師事。東京藝術大学在学中の作品「交響曲第1番」が1961年日本音楽コンクール第1位入賞と特別作曲賞を受賞。同年の混声合唱組曲「蔵王」、翌年のカンタータ「土の歌」等で作曲家としてデビューした。豊かな音楽性が正統的な優れた作曲技法により息づく作品は明るく力強い。合唱作品はアマチュア合唱団にも広く愛好され、作品も多い。
詩人「大木惇夫」(おおき あつお)
1895年(明治28年)4月18日、広島県広島市に生まれる。本名は「軍一」。日清戦争勝利に国中が沸くなかでの命名。北原白秋に詩人としての才能を認められ活躍する。しかし、軍に徴用され、天性の詩人が戦場で愛国心を募らせ、戦争に協力する詩を書き、戦意をあおる詩を発表した。戦後、そのことで非難を浴び、戦争協力者として文壇やマスコミから徹底的に無視され、不遇な晩年を送った。敗戦の日を迎えた大木敦夫は神経性の病気に苦しみつつも、自分が取り込まれ、後半生を狂わされることになった戦争について「戦争の狂気よ、知性をむしばんだ熱病よ」と書くのみで、その後は沈黙のまま長い年月を寂しく生きた。
「土の歌」は、広島、長崎の恐ろしさを憂い、反戦、反原爆の祈りを込めて作られた。エッセイストで大木敦夫の次女、宮田毬栄さんは「戦争の悲惨、愚劣を身を以て経験した父は、いかなる戦争をも受け入れようとはしなかった。『土の歌』は父の苦悩と悔悟が育てた大いなる愛の歌である。戦後70年の昨今、戦争の影をうすら寒く感じる人は多いだろう。私の幼児期の記憶でも、戦争は前々から恐ろしい顔を見せるのではなく、のどかな変わらぬ日常に突如、巨大な姿を現した。弱い人が、勇ましい詩を読む『益荒男』になる。それが、戦争であることを想像して欲しい。そして、組織より自分の考えを大切にして欲しい。」と言っている。
1977年(昭和52年)7月19日没。享年82歳。
2016年11月12日(島)
男声合唱組曲「柳河風俗詩」曲目解説
函館男声合唱団はこれまで多田武彦作品を数多く取り上げてきました。第3回定期演奏会では「父のいる庭」、その後「雨」「富士山」「雪明りの径」など各合唱組曲の全曲を演奏しました。また、単独では「柳河」「雨後」「また来ん春…」「少女と雨」「鐘鳴りぬ」「アカシヤの径」なども取り上げてきました。男声合唱を愛する我々にとって、多田武彦作品は無くてはならない作品です。
今回演奏する男声合唱組曲「柳河風俗詩」は多田武彦作品の「原点」とも言える作品です。「柳河風俗詩」は4曲からなり、演奏時間も短いのですが作曲家・多田武彦の男声合唱曲に対する熱い思いが詰め込まれています。満を持しての演奏をお楽しみ下さい。
(以下は作曲者、多田武彦本人による解説。)
男声合唱組曲「柳河風俗詩」は1954年(昭和29年)の作品で、合唱組曲としては、言わば私の処女作である。清水脩先生は、よく私に、「多田君、とにかく書いてみなければ駄目だ。他人の批判を苦にしていては何もできない。先ず第一に作ってみる。そうして、それを批判され、場合によっては非難される。しかし、沢山のほめ言葉より批判や非難のほうに、自分の成長のために必要な栄養分が沢山含まれている筈だ。基礎的な勉強も必要だが、こうした批判や非難を消化していくと自然に腕が磨かれていく」とおっしゃった。
この言葉に勇気づけられて、エチュード(習作)のつもりで書いたのが、この組曲である。1955年(昭和30年)12月、京都大学男声合唱団によって初演された。
「柳河風俗詩」は北原白秋の詩集「思い出」の中に収められている。柳河については、「思い出」の前段に書かれた白秋自身の「わが生いたち」の一節ををご紹介するほうがはやい。そこにはこう書かれてある。「私の郷里柳河は、水郷である。そうして静かな廃市の一つである。自然の風物は如何にも南国的であるが、既に柳河の町を貫通する数知れぬ溝渠には、日に日に廃れゆく旧い封建時代の白壁が今なお懐かしい影を映す…」と。
男声合唱組曲「柳河風俗詩」曲目解説2 各楽章
1「柳河」
白秋の郷里の夕暮れ時の光景を馭者に託して歌った序章で、柳の緑と夕映えの茜色と交錯す
る風情が好きである。
2「紺屋のおろく」
若者たちの、美しい女への憧憬と反感を交互に歌っており、曲尾い近く「潟にはまって死ね
ばよい」とは言ったものの、本心は死んでは困るので、「ホンニ…ホンニ…」と中途半端な相
槌をうたせて、この年代の男心をこまかく表している。
3「かきつばた」
頽れた城下町にわびしくすまう花街の女を、柳河の溝渠に咲く「かきつばた」に託して歌っ
たもの。
4「梅雨の晴れ間」
ふと柳河を訪れたしがない旅役者の生活を、終始変わらぬ軽快なリズムで歌い、曲を終わり
に導いて行く。
男声合唱組曲「柳河風俗詩」曲目解説3 作曲家 作詞家
作曲家「多田武彦」(ただ たけひこ)
1930年(昭和5年)11月22日大阪府大阪市に生まれる。旧制大阪高校在学中に合唱を始める。先輩には東京混声合唱団桂冠指揮者の田中信昭がいる。京都大学法学部を卒業。
大学在学中、京都大学男声合唱団の指揮者として活躍。当時知遇を得た作曲家清水脩に作曲上の指導助言を受けた。本人は父や祖父が松竹の役員だった事から映画監督を志望していたが諸般の事情により断念。京都大学卒業後は富士銀行(現みずほフィナンシャルグループ)に入行。1954年(昭和29年)に北原白秋の詩による男声合唱組曲「柳河風俗詩」を発表、当時としては数少ない男声合唱のレパートリーとして歓迎された。以降、銀行勤務の傍ら日曜作曲家として多数の作品を発表した。
1961年(昭和36年)に、男声合唱曲「雨の来る前」が全日本合唱コンクールの課題曲に入選(のち、この曲は組曲「雨」の第1曲となった)。
1963年(昭和38年)には混声合唱組曲「京都」で芸術祭に参加、文部大臣奨励賞を受賞した。銀行を退職した現在でも、作曲や、独自の理論による合唱指導などの活動を展開している。作品のほとんどはア・カペラによる合唱曲、それも男声合唱曲が全作品の大部分を占める。その作風は抒情性が高く、決して派手ではない和声を駆使してのテクスト(主に日本の近代詩)に寄り添うような表現が特徴とされる。特に男声合唱の作品では、制約が厳しい男声合唱の声域を踏まえた中で、より良いハーモニーと表現性の工夫が追求されている。「詩に寄り添うように」を作曲におけるモットーとする。
詩人「北原白秋」(きたはら はくしゅう)
1885年(明治18年)1月25日、福岡県山門(やまと)郡沖端(おきのはた)村(現在の柳川市)に生まれる。本名は北原隆吉(りゅうきち)。柳河(のちに柳川)地方は、水路が縦横に走る古風な水郷であった。またキリシタンや南蛮文化をいちはやく取り入れ異国情緒豊かであった。白秋はそんな中、多感な少年時代を過ごした。
北原家は江戸時代以来柳河藩の御用達で油屋や古問屋の屋号で海産物問屋として知られる旧家で、白秋の父長太郎の代から酒造業に転じた。白秋の幼少年期には「トンカジョン(大きい坊ちゃん」という愛称で呼ばれる。
歌集「邪宗門」、歌集「桐の花」、童謡集「トンボの目玉」など生涯の全著作は200冊にのぼる。1992年(大正11年)、山田耕筰と雑誌「詩と音楽」を創刊、二人のコンビから生まれた歌は今日でも多く愛唱されている。詩、童謡、短歌以外にも、新民謡(「松島音頭」・「ちゃっきり節」等)の分野にも傑作を残している。近代日本を代表する詩人。1942年(昭和17年)11月2日没。享年57歳。
北原白秋と大木惇夫
1921年(大正10年)大木惇夫は小田原に移住し、創作・翻訳の文筆生活に入る。
その頃、小田原には北原白秋が住んでいた。翌年の春になってようやく、惇夫は詩稿を抱えて白秋の家を訪ねた。白秋は惇夫の詩を一読、激賞し、助言と助力を惜しまず、第一詩集「風・光・木の葉」は、白秋の弟の経営する出版社「アルス」から1925年(大正14年)1月に、白秋の長い序文を添えて出版された。
白秋と惇夫はとてもよく似ていた。詩の作風が似ているのは惇夫が白秋の影響を強力に受けたのだから当然としても、西の国(福岡と広島)の生まれ、没落した商家(酒造と呉服)の総領息子という立場、性の目覚めの早さ、少年期の癇の強さなど共通点は多い。とくに偶然ではあるが人妻と不倫して苦労して結婚したという経歴も共通している。
奇しくも、今回の定期演奏会では師弟関係にあった二人の詩人、北原白秋の「柳河風俗詩」と大木惇夫の「土の歌」を演奏することになった。二人の詩に二人の作曲家、多田武彦と佐藤眞が曲をつけた。私たちは歌に託した詩人の思い、作曲家の思いをどのように受け止め表現できるのか、試される。
2016年11月12日(島)